2011年 02月 18日
名栗 白岩より~廃集落を尋ねて~
「鳥首峠・冠岩」方面を目指して歩いてみました。
※ここで載せきれなかった写真は■PCサイトにてアップ致しました。
4時半過ぎ練馬を出発。
6時にはJR青梅駅に。
先日の雪も殆ど除雪されて、
道の脇に積まれていました。
凍結も少なく安心していたのですが
R73近辺は結構やばかったです。
特にカーブは未だ凍結多し。
白岩林道へ
林道と言っても、狭い舗装路。
民家やキャンプ場に沿った生活路。
ダートや急カーブもありません。
ミ ネ ラ ル
いきなり現れたミネラルの4文字。
巨大なタンクと要塞の様な施設。
ここで林道は行き止まりです。
少し戻って広場にカブを停める。
いよいよ登り口へ
しっかりと案内してくれます。
ハイカーのみなさまへ
施設に隣接するコース
施設の敷地内は撮影禁止
トロッコの軌道や物々しい要塞。
残念ながら撮影禁止でした。
やっぱり雪。
もう溶けてるだろうと思ってたが、
しっかりと積もっていました。
細くて狭くて急な足場の悪い道です。
廃屋出現
道の上に鎮座する廃屋群。
比較的大きな家屋が多い。
竿や物干しが生活感を演出。
残留物等は最後にまとめて。
雪に埋もれた橋
足元が雪に埋もれて見えない。
強度が不安でしたが無事踏破。
右手上部にも廃屋がありました。
深い雪原の上に。
見えますか?
完全木造二階建て家屋
新しめのおうち
休憩所 兼 お土産屋さん「しらとり」
白岩-鳥首も、昔はハイカーで賑わった様です。
登山ブーム・ハイキングブームの頃には
ここを訪れる人も多かった事でしょう。
点在する祠
集落の方を向いています。
画像中央に見える二本の木は、
どうやら鳥居の遺構みたいです。
あと4分の1くらい
集落を越えて、尚も雪深い道を。
足場もどんどん悪くなる一方です。
振り返ると、橋。
これも、積雪の怖さの一つです。
足元が見えないって事はほんと怖い。
50~100cm程度の細道を登ります。
道を見失う寸前。
ここ最近は登山者もいないらしく
踏み跡も足跡も無いので慎重に。
振り返ると不安になります。
分け入っても分け入っても
白い雪・・・。
膝の上まで埋もれながら進む。
無念・・・ここでリタイア。
膝上の雪、浮石に為す術無し。
単独で装備皆無なので、無理は出来ない。
足を踏ん張るとズルリと滑る。
何度か試みましたが無理と判断。
残留物を一部紹介。
可愛らしいペダルカーは「スモールバード」という商品名との事です。
自転車の剥がれかけたステッカーには「ブリヂストン ドレミ」とありました。
仮面ライダー、ヤマト、天地真理?アグネス・チャン?など数種類あったらしく、
かなりの高級品(当時の価格で2万5千円)だったそうです。
前部にはパトランプらしきパーツが残っていますが、上記のどれなのかは分かりません。
珍しい犬小屋の廃墟や、大量のお札、名栗村史(ちょっと欲しかった…)、
レコードやステレオセット、観光地のペナントにたくさんの物が残存していました。
家屋の中には生活用品なんかが丸々残っているうえ、
寄せ書きや、賞状、年賀状などの記念品的な物もそのまま。
まるで人間だけが忽然と姿を消したかのような雰囲気でした。
手書きの「立ち入り禁止」にはもちろん従います。
それ以前に廃屋と言えども、覗き込む時点で褒められたモンじゃありません。
集落を後に。
雪の降る冬場は探索が殆ど出来ません。
ただ、雪の中で見る廃屋や集落の姿は
ちょっとグッとくるものがあります。
春先には冠岩の集落跡も含めて
再訪してみたいと思います。
コースは現役施設のすぐ横です。
今でも軌道トロッコは動いていますし、
工場では沢山の方がお仕事をしています。
採掘に伴う発破や崩落の危険もあります。
山の中であるという事。
至る所にシカの足跡が残っていました。
シカが足を滑らせた跡もありました。
ピヨ~ンという聞き覚えのある甲高い声に
振り返ると、鹿の親子が大きな雨裂の
向こう側からこちらを窺っていました。
しばし見惚れている間に走り去ってしまい
写真は撮れませんでしたが、嬉しかったです。
ハイキングコースが設定されていると言っても、ここは深い山の中です。
そりゃシカも走り回るってもんです。足場が悪いポイントや朽ちかけた丸木橋、
掴むまで分からない浮石や崩れた路肩、危険もいっぱいです。
お出かけの際は装備を整えて、無理をぜずに楽しんで下さいませ。
※ここで載せきれなかった写真は■PCサイトにてアップ致しました。
総走行距離 125.1km 56.8燃費 km/L
■奥多摩 倉沢集落 作業所跡?
■奥多摩 峰集落
■奥多摩 ロープウェイ みとうさんぐち駅 かわの駅
■奥多摩 倉沢 謎の大型廃墟群発見+倉沢再訪
■秩父 小倉沢集落(日窒鉱山)
■奥多摩 峰(再訪)
by t-r-cub | 2011-02-18 09:43