2010年 02月 08日
カブ90で行く!奥多摩 廃墟 探訪記その1 ~わくわく大自然編~
ハンドルカバーも大活躍!!
朝6:00、大泉のバイクショップ M.R. にて待ち合わせ。
まあ取り合えず、出発!!
新青梅街道をメインに、鳩ノ巣駅へと向かいます。
到着。駅前に葬祭場しかないような駅です。
駅の脇から民家の隙間を縫うようにして、林道へ。
雪が残っているというより積もっています。
コーナーの度、道がガッチリ凍っているので、
二人がかりで押して上り、下ってもう一台を上げる。
道の状態は酷くなるばかりで、アイスバーンの区間もどんどん長くなる。
というわけで、ここからはバイクを置いて徒歩で。
いざゆかん!(徒歩で)
粉状の雪が風に舞い上がり、きれいです。
まるでスキー場の一角のような光景。
つららも当たり前。
歩くこと約50分。やっと駐車スペースにたどり着きました。
ここまで車できてからハイキングをする人もいるそうです。
すぐに倒れた看板が。
「峰部」…。落。
※「ここでいう"部落"とは"集落"と同義です。悪しからず」
そしてこの先の雪に埋もれた小径を慎重に歩いてゆきます。
雪に覆われた頼りない橋。
貯水用?
杉林の奥に、石垣が見えてきました。
どうやら、廃村 峰 に到着です。
平積みになった廃材。
元栓。
底の抜けたバケツ。
作為的に置かれた首の無い動物、悲しむ子供はもういない。
キッコーマン。
石臼、らしき物。
深い井戸。雪のおかげで地面が見えないから危ない。
一軒だけ、残ったと言えなくもない家屋。
中には無線に関する試験要項と無線機らしき機材。
峰集落はかつて林業(木材や炭)に支えられた山村だったそう。
立派な杉の木。比較の上さんが痩せている人なので、ものすごい対比。
昭和47年頃に"最後の住民が去った"ということです。ということは、
少なくとも40年代半ばからは多くが廃屋・空き家になっていた事になります。
単純計算で約38年前に廃村になったということです。
その年月を考えると、手入れや補強をされることのない木造家屋が
次々に倒壊するのは、当たり前。
唯一、ギリギリ立っている廃屋も、この冬を越せるかどうか。
雪の重みと、春先の雪解け水で完全に潰れるかもしれない。
残念に思うけれど、自然の理に我侭を言うことも出来ない。
たまには訪れて、その流れをよく覚えておこうと思います。
東京では1週間前に雪が降りました。
23区内にも雪が残る状態なので、山村だった峰集落跡地には大量の残雪。
残留物が確認出来ないので、春先にもう一度
訪れてみようと思います。(有名な"人形"ってまだあるのかな?)
来た道を戻ります。
ようやくバイクが見えてきました!
峰集落。リベンジの必要有りという状態ですが、今回はここまで。
奥多摩ロープウェイ編に続きます。
by t-r-cub | 2010-02-08 19:56