2017年 07月 01日
カブ90DXドライブスプロケット1丁あがり。
久々過ぎてログインすら危うかったってくらい久しぶりです。
毎度同じような事を言っておりますが、私は至って元気です。
なんだか色々ありまして、今現在もなんとなく色々なのですが、
カブのほうも色々ありまして。
上記の通り幾つか手を加えたのですが、その中のひとつ。
それが表題の「ドライブ・スプロケット」の交換です。
冒頭の色々でございますが、居住地が変わりまして、
長閑で自然(田畑)豊かな土地へと移ったのでございます。
所変われば品変わるとはよく言ったもので
都会では多用することのなかった高速域の出番が格段に増えました。
90ccという小排気量の宿命なのか何なのか、
50km/h超あたりでやってくる振動&振動!!
手が痺れます。エンジン音も聞いてて不安になります。
都会にいた頃は信号や曲がり角が多かった、、、でも今は。。。
田んぼの間をぶち抜くストレートな農道(結構長い)
信号機?HAHA~ソイツぁ2kmも先だぜBOY!と言わんばかりの県道。
やたら広くてキレイで交通量の多い、地方によくある国道バイパス
そんな環境下、最も快適なのは50km~ぐらいでの巡航。
あ、あくまで法定速度に従ってのお話ですからね、ね?
道路に「50」とか書いてある道の流れに乗りたい、快適に。
それが私の願いなので、スプロケを交換してみました。
「google先生曰く」
・フロントのスプロケ丁数を大きくすると
「加速する力は小さくなるが、出せる速度は大きくなる」・・・と。
なんか、イメージとしては筋力と引き換えにスピードを上げるみたいな感じすかね?
ってことだったので、鵜呑みにしてネットでポチ。
1000円以下で出来るカスタムです!
■楽天AF キタコ スプロケット16T420
ノーマルでは15丁だったフロント(ドライブスプロケット)を16丁に。
僕が求めているのは最高時速UPじゃい! とか、スピードアタックじゃい!ではありません。結果的にカスタム内容は同じなんですが、50km/h以降から現れる振動を和らげたいというもんです。
最高速度のアップとかは、あくまでも副産物ですので悪しからず!
じゃ、取り替えまーす。
※安全確保のため、メインキーを抜いてから!!
・下準備
チェーンを緩める、ケースを外す、などなど。
これらを緩めていきます。
チェーンの張り調整と同じ手順ですね!
順番は色々それぞれなのでしょうが、ここではとりあえず
下記のダブルナット部分を緩めます。
外側19mmを緩めたら内側の23mmを緩めます。
(新型カブはここがダブルナットじゃないそうで、うらやましいです笑)
・タイヤが空転するので、車体右側のナットに14mmレンチをかけて作業します。かなり硬い事が多いので、しっかりした工具必須です。
・勢い余ってバイクを倒さないように!
上記23mmのナットですが、あまり使われない規格なのか何なのかソケットレンチのセットとかにはあまり入っていません。
カブ乗りはこのナットを緩めるためだけに23mmレンチを購入する宿命にあったのです。
カブ110はココが14mm&19mmというメジャーなサイズ!
モデルチェンジにより呪縛は解かれた模様。
ですが、愛車はC90DXなので数年前にKTCのソケットを購入しました、泣く泣く。固着していることもあるのでそこそこしっかりした工具がおすすめです。純正車載工具でも出来るっちゃ出来るはずですけどね・・・。
■楽天AF 23mmレンチ
アジャスターを緩める。
チェーンを後輪側に引っ張っている機構です。
前スプロケの直径が大きくなる分チェーンにゆとりが必要となるはずなので(特に取替の際)なるべく多く緩めておきました。
アジャスタは10mmナットを回して調整します。
チェーンの調整の友、目盛りです。
本体側に刻まれた目盛りとアジャスターのラインを合わせて左右のバランスを確保します。
ただし、だいたいの目安として利用したほうが良いかもしれません。最後に信じるのは自身の目と、心とか、ですかね。
僕自身はノギスやスケールを使って調整しています。いまだに何度もやり直しています笑
■楽天AF ノギス スケール を探す!
チェーンケース(カバー)を外す。
ドライブチェーンを覆っているカバーを外します(外すとは言っていない)
実際は外さなくても出来るのですが、まあ今回は外します。
不慣れなので。
右上(画像赤丸部)だけはボルトが長いので
戻すときにはご留意を。
下半分を外した図。
同じ要領で上も取り外しておきます。
■楽天 カブのチェーンケース
シフトペダルを外す。
ペダルの角度調整もついでにできちゃいますね。
画像赤部の10mmボルトを抜いたら外れます。
戻す時はペダルの角度に注意です。あまりにシフトチェンジしにくい場合は再度調整しないと危険です。
※ペダルを外す前にギアを1速に入れておくと作業がしやすい模様!
私は何も考えずに外してしまったため、常にシートに跨ったり車体に覆いかぶさって作業するハメに。
何も考えずに外してしまった図。
クランクカバー?ケース?を外す。
正式名称はわかりませんが、なんだかエンジンを分解する技術者のような気分に浸れます。でも気分だけです。それぞれのボルトを抜けばカバーが外れます。
※外れにくいor戻しにくい場合は
左のサイドカバーを外してから作業しましょう。
カバーを外せば複雑至極なエンジン機構がお目見えするのではと、恐れ慄いていたのですが
割りと大丈夫でした。
ただ、写真を撮り忘れてしまったのですが、
手芸用の糸みたいなものがスプロケ固定部分に絡みついていました。
また、ケース内は園芸用培養土みたいにモコモコした汚れが付着。。。
取り外し後、チェーンクリーナー等を駆使して清掃しましたが
今後も定期的に開けて掃除したほうが良さそうです。
シールチェーンや樹脂パーツを傷めないクリーナー!
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スプロケットの交換。
いよいよ核心部分です。
ドライブスプロケットを固定するボルトを緩めます。
前述の通り、1速に入れておけば多少は作業しやすかったのでしょうがすでにシフトペダルはを外してしまったため後の祭り状態。
固定ボルトを回そうとすると歯車は回転するので、後輪を何かの上に載せるか車体にまたがってリアブレーキを踏みながら作業します。
ボルトが外れました!
固定プレートを少し回して取り外します。ボルトは再利用します。歪みが無いかをよく確認してクリーニングしておきます。
ドライブスプロケットを外します。
前の手順でチェーンをしっかり緩めておいたのでスムーズに外れました。
この機会に内部やチェーンを出来る限り清掃。
※パーツクリーナーは軸回りのパッキンみたいな部分などの樹脂製品にダメージを与えるらしいので
必ず対応品を使うようにということです。
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また、チェーンを外して作業する場合は
1速に入れておくことが必須条件かもしれません。
チェーンに砂や小石が付着しないように注意!
満を持して新しいスプロケを組み込みます。
今回使うのはキタコの16T・420サイズです。
■楽天AF キタコ フロント(ドライブ) 420サイズ
トルクUPも良し、スピードUPも良し、お好みのT数でカスタム!
ノーマルと較べて一回り大きいかな。
軽量化されていて見た目もそれっぽいですね、見えない場所ですけど。
ドライブスプロケット、取り付け!!
歯にチェーンを引っ掛けた状態で取り付け作業をしました。
ここから画像を撮り忘れました。。。
もとの手順で戻すだけなので大丈夫だと思います。。。
固定プレートは上記画像にある溝に合わせて少し回し、スプロケの取り付け穴と位置を合わせてボルト固定します。
スプロケ自体、多少ぐらつきがありますがそれで大丈夫です。
チェーンと歯がしっかりと噛み合っているかをよく確かめます。
で今後は逆の手順で戻して行きましょう。
・チェーンにはしっかり注油しておきました。僕はいつもの■KURE スーパーチェーンルブを使いました。結構な量が必要なので普段はkureを愛用しています。スプロケも新品なので油分が無いので念入りに。
※kure5-56のようなCRCスプレー系は商品の種類によっては樹脂を痛める可能性があるそうなので注意書きをよく確認しましょう!チェーンにはチェーンルブがいちばんです、当たり前ですが専用品ですから。
ドライブスプロケットを1T上げてみて・・・!
あくまでも、数キロ流してみた上での個人的な感想です。
個体差や好み、普段の乗り方や道路状況によってはむしろデメリットが生じるかもしれません。ノーマルのセッティングを変更するのですから。
兎にも角にも、ご自身のカブで確かみて下さい!
少し不安だった発進時や上り坂ですが何の問題もありません。
1速・・・力強さは健在。
スロットルを戻した時のガクガク感は軽減されました。
2速・・・ワイドレンジ感が増大。
発進も登坂もスムーズ。以前より高速まで引っ張れるようになりました。
3速・・・快適な高速巡航!
振動や回転音がかなり軽減され、すごく乗りやすくなりました。
3速発進や急坂での加速は流石に厳しいのですが、ちょっとした上り坂くらいなら今まで通りある程度加速も出来ます。緩やかな上りですぐ減速といったこともありませんでした。
平坦な道路での最高速は10km/h以上伸び、最高速度に達するまでの時間も短縮。何より、快適な巡航速度で、手が痺れないのも良いですね。
ただし、今までと感覚が違うので注意が必要でした。
これまで、音や振動で最高域を感じられたのですが、スプロケ交換後はそのタイミングがずれ込んでしまい気づいたらかなりのスピードになっていたり。。。3速時のエンジンブレーキが弱くなった事にも慣れが必要かと。
トルクの増大(ショート)でもスピード向上(ロング)でも、設定を大幅に変更する際はブレーキの強化等も視野に入れないと非常に危険なので、必ず安全性を確かめた上で作業する事をお勧め致します。
何はともあれ、非常に乗りやすくなりました。
定番カスタムとされている理由がよくわかりました。
もっと早く交換しておけば良かった、
と多くの方が書いている理由もよーーく分かりました。
これからは快適なカントリーライディングを楽しめそうです。
作業の後のお片付けって大変ですよね。カスタム完了で気持ちが切れているので笑
# by t-r-cub | 2017-07-01 00:00