飯能の廃道探索(のつもりが廃墟廃屋との遭遇)

山中で時折見掛ける「細い踏み跡」、いったいその先には何があるのか?
そんな事が気になってしまい、眠れぬ夜が続きます(大袈裟)

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下調べも必要だろうと思い、国土地理院から昭和20年代の地形図を取り寄せました。
■こちらで地区と版を調べ書類に書きこんで郵送すれば古い地形図を送ってもらえます。
九段下の国土地理院関東測量部に出向けばPCによる閲覧も可能です
(だったら、もういっそのことネットで公開してくれよ…まじで…)

最新版の地形図は■ここで閲覧できます。




e0183804_3401977.jpgってことで吾野周辺へやってきました。
古い地形図では、吾野駅から南に向かって
細い道が延びていました。
現在の地図ではごく短い区間のみですが
以前はもっと長く表記されていました。



e0183804_3404716.jpg林道 坂本線(旧標識が素敵)
吾野駅の脇、線路に沿って延びる。
近隣の法光寺、西武メモリアルパーク等の
駐車場を兼ねた広場に繋がっていました。



e0183804_341214.jpgこの坂本線終点から廃道探索をする
予定でしたが、立ち入り禁止・・・。
重機バリバリの工事の様です。
早朝だったので侵入も可能でしたが
後のことを考えると・・・ここは退却。
にしても、美味しそうな細道がいくつか
見られました。う~ん、気になる。



e0183804_3412058.jpg林道 アズサズ線
すぐ傍にある変わった名前の林道です。
岩殿観音へのアクセスに使われている模様。
近くには法光寺や西武メモリアルパークがある。
せっかくなので終点まで走ってみることに。



e0183804_3413760.jpg舗装区間はごくわずか
岩殿観音への階段を過ぎたらすぐに
ダートが始まりました。
かなり荒れており、道の中央部には
深めのクレバスが走っています。
路肩も弱いので注意が必要です。



e0183804_3415233.jpge0183804_3421047.jpg

不法投棄された車
明るい時間帯でも、ちょっとびっくりしますね。
車内には伊右衛門(緑茶)やエロ本(DVD付録)の様に新しめの物が捨ててあることから、
そう古くない人の行き来があったと思われます。



e0183804_3422651.jpgゲート出現!!
些か不気味なゲートが行く手を阻みます。
がっちりと錆びつき、下草も伸び放題なので
長らく解放されていないのでしょう。
ここにカブを停めて、徒歩で探索開始です。



e0183804_342491.jpgゲートの奥も道の跡らしき筋は残っています。
それを辿って行くと、ぶっ壊れた何かの残骸が。
木の脚とトタンの屋根がみられます。



e0183804_343421.jpg見上げると・・・
これは行かざるを得ませんよね?
背も高く生い茂る木々の向こうに、
建造物の頭がひょっこりと。

ちなみに、ここは西武建材の真裏。
吾野鉱業所という施設が放置している
鉱山施設の廃墟でしょうか?



e0183804_3431859.jpg巨大なタンク
「安全第一」と書かれたタンク。
かなりの大きさで、写真に収まっていませんが、
3連タンクで、上部には手すりが見えました。



e0183804_3433072.jpgアプローチ
斜面を這いつくばって上部へ。
タンクの天端へ鉄板が渡してありました。
タンクに蓋は無く、遠い地面には枯葉が積もる。
覗き込むと足が竦みそうになります。



e0183804_3434398.jpgゴンドラ
索道があったのでしょうか?
巨大なシャベルの先っぽみたいな物が。



e0183804_3435846.jpg動力?
モーターと思しき機構。



e0183804_3441660.jpg打ち捨てられたゴンドラ
近くに転がっていました。
斜面にも錆びたワイヤーが落ちていたし、
やはり索道が存在した様です。



e0183804_3443149.jpg謎の平場
しばし斜面を登ると急に開けた場所へ。
タイヤやドラム缶が置いてありました。
しかし、どこにも管理者の手掛かりが無い。



e0183804_3444429.jpg平場は窪地を綺麗に造成した感じで、
まるで貯水池の様でした。
実際の使われ方は不明ですが。



e0183804_345029.jpg切り立った岩
この辺り、1分に1回は崖の上から
バラバラと音が聞こえてくるほどで、
きっと昔から崩落が多かったのでしょう。
そこかしこに大きな岩が転がった跡があります。
が・・・この画像は人為的に削った様に見えます。



e0183804_3451677.jpg雨裂・崩落のオンパレード
登っても分け入っても、こんな景色。
頑張って尾根部分まで行きましたが、
特に何も見当たりませんでした。



e0183804_345325.jpg本気でビビったブルーシート
もう、勘弁してください・・・。
興味本位でめくってみましたが、
何もありませんでした。
こういうシートの下にある物、
相場は大体決まっていますが、
外れて良かったです。



e0183804_3455150.jpg屋外トイレ?
ドアは完全に塗り固められていました。
タイルの欠片や換気用らしきパイプが
地面に転がっていたので、トイレかな。



e0183804_34657.jpg振り出しへ戻る
貯水タンクや排水用の太いパイプ、
涸れ切った川に沿った法面の補強、
廃墟の他にはこれくらいしかありませんでした。





それにしても、分からない事だらけの林道でした。自身の知識不足も手伝って、
目的、所有者、工事施工主、現在の管理者、何もかも分かりませんでした。
道には古いファンタやコーヒー、マイエード(明治屋)?の缶がたくさん落ちていました。

この辺り(秩父・奥多摩)には「サス」という地名が多く残っています。
サス・・・「指」と書き、焼畑を意味するそうです。
天目指(アマメザス)蝉指(セミザス)黒指(クロザス)極指(キワザス)などなど。
アズサズという変わった名称も、サス地名の変化形の名残かもしれませんし、
全く関係ないかもしれません。機会があれば郷土史でも調べてみようかと。



当初の予定は大きく崩れましたが、廃墟との遭遇という思わぬ収穫がありました。
他にもいくつか当たりをつけておいたのですが、思った様な廃道は現れませんでした。




e0183804_3462871.jpg廃道の手掛かりになるか!?
53号線で見つけたちょっとおかしなミラー。
支柱の殆どが土の中で、随分と低い位置に。
鏡は既に剥がれていますが。

これは道を作り直した証拠か!?
廃道の発見に胸を踊らせましたが…



e0183804_3464385.jpg土砂崩れが多い場所の様です。
単に土砂で埋もれただけかもしれません。
治山ダム(砂防ダム?)が3基ほど。
昭和後期~平成初頭の建造でした。



e0183804_3465830.jpg休憩
結構高い。水は岩肌から染み出る程度。



e0183804_3471536.jpg登っても(略)
岩肌を慎重に登りましたが、
なにも見当たりませんでした。






e0183804_3473190.jpg豆口峠への道
名もない林道の様です。
極々短いダートを登ると「豆口峠」の文字が。
登山道の入り口でしょうか?



e0183804_3474572.jpg廃屋 現る
途中にひっそりと残った廃屋。
周囲には生活用具がバラバラと。



e0183804_3475790.jpg損傷が激しく、近づくのも危険。
二階の床が大きく撓んでいました。




ここで本日の探索は終了です。
廃道を探していたら廃墟や廃屋を見つけたりと、ちょっと予定が狂いましたが、
飯能周辺の探索はとても楽しく、また自分に取って非常に新鮮なものとなりました。

林道を走る時、いつも気になる「と~っても細っそい踏み跡」ですが、
これからは積極的にアプローチしてみたいと思います。
また、奥多摩にも気になる場所があるので、そちらも追々。

e0183804_3481478.jpg総走行距離 159.7km
燃費 61.4Km/L


久々の山歩きと低燃費に
思わず笑顔もこぼれます。

⇐廃屋のニッコリ。




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by t-r-cub | 2011-03-10 04:10

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