壮大!百尋の滝~氷瀑・氷結・独り占めツーリング~

奥多摩にある「百尋の滝」に行ってきました。
百尋の滝・・・奥多摩町にある都内指折りの落差(約40m)を誇る滝。
奥多摩駅から林道入口までのバスもあり、比較的容易なアクセスも魅力です。
林道はマイカーでの通行も可能です。(道は悪くて狭く、停める場所に苦労するかも)

e0183804_19271221.jpgとは約1.8mを表す古い単位で、『大人が両手を広げた幅』だそうです。

百尋という表現にスケールの大きさと
昔の人の感嘆っぷりが覗えます。

※「百尋滝」 という表記もありますが
当エントリでは現地の案内板に従って
「百尋滝」で統一します。
(どっちでもいいわ)



画像はクリックで拡大します。




e0183804_554021.jpg出発は朝4時過ぎ
足先が痛いほど冷え込みました。
奥多摩駅に着いたのが6時半前。
奥多摩町の気温は-3℃程。
山に入るともう少し下がるのでしょう。
日の出は6時44分。まだ薄暗い。



e0183804_5541174.jpg日原街道を北上すること数分。
バス停川乗橋に到着。
朝一番のバスが着いたところでした。
土曜とは言えこの時間に人は来ない。
ゲートはしっかりと閉まっている。



e0183804_5542489.jpg強行突破!!じゃないよ!
ゲートは自分で開閉するタイプです。
通る際は鎖を外してゲートを開け、
車やバイクを中に入れてから閉める。
門付近は駐禁ですが通行禁止じゃありません。
いやぁ~おもしろい体験が出来ました。

開けたら閉める、もちろん自分で。



e0183804_5543673.jpg氷の造形物
最初は舗装路です(コンクリ)
斜面から染み出す水が凍結し、
見事な氷柱が出来ていました。
1m程ある氷柱もあります。



e0183804_5544481.jpg草原チックな資材置き場。
倉沢集落で見かけたのと
同じタイプの枯れ草でしょうか。
私は「馬のシッポ」と呼んでいます。
ちなみにネコがいるの解ります?
微動だにしないネコ、寒くないのかい?



e0183804_555056.jpgしばらく進むと右手に滝が!
遠目に見てもかなりの大きさ。
しかもなんか凍ってて青い!!
あれってもしかして百尋の滝?

もしそうだとしたら想像以上に
巨大な滝ってことになるなあ!

百尋って、そーなのー!?




そこでしばらく一眼レフを構えたり休憩したりしながら滝を見詰める。
やっぱ凍ってる!!百尋の滝も氷瀑アリなんですか!?(知らんかった)

実は、この時点で滝への登山口を過ぎてしまっていたのですが、
 朝の冴えた空気と、眼下で待ち構える大きな滝にテンションが上がりきっていた僕は
 そのことに気付かず、呑気に鼻歌を鼻ずさみながらさらに林道を登って行くのでした。



e0183804_5551734.jpg林道の分岐点へ。
道がダートに変わってしばらく。
川乗線・日向沢線の分岐点に。
どちらに進めば良いのか分かりません。
なので、とりあえずこのまま川乗線で。



e0183804_5552718.jpg行ける、と思ったら・・・
農作業用の小さなトロッコのある
広場部分で終点を迎えてしまいました。



e0183804_5554112.jpg振り返ると雪国の様な雰囲気。
このままUターンして日向沢線に。



e0183804_5555235.jpg林道 日向沢線の始点です。
百尋の滝や川乗山に関する案内が無く、
既に不安でいっぱいです。



e0183804_556282.jpgあれ?こっちもダメ!?
通行禁止の看板に阻まれてしまいました。
確かめてみると、重機が道を塞いでました。



e0183804_5561921.jpgおとなしく戻ります。
ちなみに、道はこんな感じです。
所々に雪が積もっていました。
でも砂利ダートなので却って滑りません。
タイヤやレッグシールドがドロドロ…(泣)
レッグに飛んだ水滴は氷と化していました。



e0183804_5562865.jpg氷の柱
岩肌から染み出す水を逃がすパイプ。
車道の下を横切って反対斜面に出ています。
その小さな流れが何重にも凍りついた模様。
試しにショルダータックルをしてみましたが
びくともしませんでした。



e0183804_556407.jpgあらゆる所が氷りまくり
自分よりも大きな氷の塊が斜面から露出。
見事だったので飛びついてしまいました。
鍾乳洞と同じ様なプロセスでしょうか、
至る所で、この様に大きく頑丈な氷の柱や
石筍ならぬ氷筍がにょきにょきと育ってます。



e0183804_5565029.jpgやっと見つけました
随分手前にあったんですね、入り口。
道路脇なのに、完全に見落としていました。
川乗橋のバス停から3kmちょいでしょうか、
案内板には「45分」とありました。

ここから山道を徒歩1.9kmです。



e0183804_557163.jpgいざ出陣!!
汗をかくので着替えて出発。
上着と厚いフリースを脱いで
レインウェアを羽織ります。
それでも着膨れしてますが…



e0183804_5571075.jpg道は細いけれど歩きやすい。
木の橋がいい感じです。
眼下を流れる渓流や小さな滝、
それらを見ながら歩いていると
長い道のりもなんのその。



e0183804_5572331.jpg道の半ばで現れた滝。両側に氷瀑が見られます。
丸い氷が印象的で、中心は撚り糸の様に流れる。
残念ながら滝の名称は分かりませんでした。



e0183804_5573488.jpg危ねぇ!!
歩くのがやっとの狭い足場。
そこに分厚い氷が張っていました。
ここでコケたら多分ヤバいです。



e0183804_5574410.jpg陽が差してきました。
後半はアップダウンが激しくなります。
渓流まで下ってきたらもう少しです。






出現!!百尋の滝!!

e0183804_55806.jpg




e0183804_55814100.jpg
滝壺は堆い氷。


e0183804_5582767.jpg
青く美しい氷結。


e0183804_5583690.jpg
右奥が滝壺、手前の雪原、普段は「川」です。
分厚い氷の上を歩いて滝壺までアプローチ。


e0183804_5584957.jpg
如何に壮大か、分かりますでしょうか???




凍結が進むと、「川の上を歩いて」滝壺まで行けるのです。
足元に耳を澄ますと氷の下を流れる川の音が聞こえます。

早い時間だった事もあり、この百尋の滝を独り占め出来ました!!
ハイになった私は滝壺に座ったり、川の上を歩きまわったり。

すると・・・

ゴゴゴ!!ぶゎ~ん!!

という轟音と共に、上から氷の塊が落ちてきました。

太陽が登って気温が上がってきたので、滝の上部が崩れ始めたのです。
何度かその崩落を見ることができました。危ないけどラッキー。



e0183804_19501844.jpg今歩いている場所、
実は川の上なんです。
耳をつけると流れが聞こえます。

滝を眺めながら、持参したパンを食べ
再び撮影して帰路に就きました。






e0183804_559643.jpg写真を撮ったりしながら戻ります。
それでも約30分で着きました。
帰りは何組かのハイカーとすれ違いました。





すれ違うハイカー皆に訊ねられるので、その度に今日の滝の様子を教えました。

凍結はかなり進んでいる、滝壺まで行ける、青くて綺麗、だと。

得意顔で・・・。


足場が悪い部分も多いので、冬季は装備を整えて臨むことをお勧め致します。
また、どこで川の氷がすっぽ抜けるか分かりませんし滝の崩落も危険です。
私はいつもの山歩き装備(ゴム長靴だけ)でしたが、すれ違うハイカーさんは
ストックやスパイクを装備していました。

前回訪れた払沢の滝と違って、人は少かったです。
山歩き必須、駐車場無し、そんな場所ですが、とても素敵な名瀑です。

ゆっくり気をつけて進めば大丈夫です。楽しそうな家族連れも見かけました!
川乗橋からの道も良いスポットが多くて、今度は歩いてみたいと思います。



e0183804_55947100.jpg毎年、冬には訪れたい!
もちろん、夏場にも来たいです。
下調べ無しで向かったのですが、
凍結具合もタイミングも最高でした。
滝壺に寝そべって写真を撮る、
川の上を歩く、渓流の上で昼食をとる、
青くて綺麗な氷瀑にダイナミックな崩落。

貴重な体験が目白押しの素敵なスポット。
百尋の滝、一度訪れてみては如何でしょうか?



総走行距離 148.4km 燃費 49.8km/L
そろそろチェーンを締めないと・・・。ダート有りとはいえ燃費が落ちまくりです。


その他 山歩き系エントリ
■鳥首峠・冠岩  ■白岩集落  ■峰集落


Website版 まとめ カブツーリング 日本一周も併せてどうぞ!
[PR]

by t-r-cub | 2011-01-29 23:59

<< 奥多摩の山奥に眠る「峰集落」再訪。    新年初ツーリング。氷瀑の「払沢... >>