奥多摩ツーリング~廃墟探訪、廃鉱と倉沢集落 その2~   

 ■前回 からの続きです。
半ば迷いながら、件の橋部の向こう側へ戻り、疲れを引きずりながら倉沢のヒノキまで戻ります。

何せ道が無いので、急な斜面を這いながらのルートです。
ずいぶんと大変でしたが何とか戻りまして、次はいよいよ
奥多摩の誇る廃村 "倉沢集落"へ向かいます。

ヒノキの周りをよく見て、歩きやすそうな所を探せば大体の道は分かります。
倉沢集落への道は割と歩きやすく、10分程で到着しました。


C3。爆薬はありません。ここから集落へ。

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かつてはたくさんの廃屋が存在し、カレンダーや雑誌などが
当時のまま残っていたようですが、平成17年に取り壊された模様。

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なので、聞いていた姿・ネットで見た様子とは全く違い、手すりと石段と廃材を残すのみ。

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竈(カマド)に積み上げられた廃材。

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生の源を作り出す場所に、役目を終えた建築物の死骸が積み上がっているという、
どこか可笑しな光景。

うらびれた風景にはいささか滑稽なワシントンヤシのような楽しげな木が一本。

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ビンのファンタ。何故か大人たちが飲んでいた光景が浮かぶ。

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縊死したQ太郎さん。まあもともとこの色だったのだろう。

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湯たんぽは、芯の芯まで冷え切っている。

この時期の活躍を今でも夢に見たりするのだろうかね。

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雑誌の終りには通信教育の資料請求ハガキ。

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差出有効期限は昭和63年・1988年1月末。22年前ならば、今月末、と表現。



岩からしみ出した水は枝葉を氷漬けに。

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氷柱を携えた大きなタンクは、どうやら稼働中?

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近くの水道を興味本位でひねってみると、当たり前のように、機能した。


フレームがあらわになった原付。

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ブリヂストン製のチャンピオンというバイクのようだ。

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(画像はgoobikeより。ウィンカーの形が特徴的)




色々な情報によると、最近まで倉沢にはご老人が一人で
住まわれていたとのこと。

集落のすぐ下にはまだ解体されていない家屋と倉庫。
さらに下には小さなプレハブ造りが残っている。

窓ガラスは割れ、壁が剥がれている箇所もあるけれど、
瓦は頗る綺麗だ。

失礼を承知で手をかけてみると玄関には鍵がかかっている。

ふと目に入ったのは、壁掛け時計。時間は狂っていなかった。
カレンダーは2005年6月のものであった。

まだ、どなたかが手入れにいらしているのか、それとも
住人がいらっしゃるのか、この家屋の撮影や、観察はやめておいた。

いろいろな情報が乱れているが、最近まで人がいた事は事実。

自宅の壁掛け時計だって、いつ電池を換えたかなんて覚えちゃいない。
幼少期から、僕はいつもカレンダーをめくるのを忘れ、
部屋のカレンダーは毎年冬を越せなかった。

だから、この家屋に人が住んでいると決まったわけじゃない。

だけども、やめておいた。お邪魔しました。ほんとうに。



寂しげな元・廃村は山になろうとしているように思えた。

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建物が解体され、廃墟マニアの訪問も減っている。
倉沢集落はもうネットや書籍でしか見られない。

暗くなる前に奥多摩ロープウェイに行きたかったので、
来た道を戻る(ロープウェイには辿りつけなかったケド)

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汗で冷えた体に雪を掠めた冷たい空気が入り込み、小さくなってカブを走らせた。

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奥多摩廃村廃墟ツーリングのまとめ。


古里駅前のセブンイレブンのレジの子が
めっちゃタイプだった。まじで。☆





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※ 廃村・廃墟へ行くならばそれなりのリスクと決まりごとを
理解した上で訪ねることが必要です。あたしゃ別に勧めちゃいません。




廃墟に強い方と同行してみたいです。


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by t-r-cub | 2010-01-17 15:45 | Trackback | Comments(4)

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Commented by eureka_kbym at 2010-01-17 21:29
湯たんぽは、芯の芯まで冷え切っている。

うん、短歌チック。名文。

自分の地元にも廃村がございます。
10年前にチャリンコ走らせて2時間ちかく山に向かったら、家も学校もそのまんま残っていまして・・・つい数年前に「限界集落についてと環境保持に山村の存在は欠かせない」というテーマでドキュメンタリー映画の題材にもなりました。
Commented by 某廃墟ファン at 2010-01-17 21:45 x
おおっ!集落編来ましたね~。解体後も二階建ての廃屋だけ残されていた時期もありましたが、
完全に消えてますね…。(TωT)
ちなみに1人だけ住んでいたという方は亡くなったという話です。
2005年に……。

だからカレンダーが……。

怖がらせたらごめんなさいスマソ
確かに倉沢は有名ですが取り壊し後のレポートがほとんどないので、この先廃墟マニアが押しかけることもないでしょうね~。
おっしゃるように集落ごと山になるのかもしれませんよ。
この退廃具合が廃村の魅力なのかもしれません。
私も久しぶりに行って、見てきたくなりました。
Commented by t-r-cub at 2010-01-18 00:10
>>kbymさん
湯たんぽは寒さで光ってましたからね。。
誰かの懐に抱かれていた時とのギャップを想像すると
なんとなく不安になりました。

林業が衰退して限界集落に近づくのか、
逆の順序で人が山から消えるのか・・・。

小学生の頃、山の斜面の獣道が気になって登ったことを
思い出しました。もっとも途中で道は完全に消え、
今回のように這いつくばって登りきったもんです。
急に木々がなくなって、役目を終えた大きな貯水池と
こじんまりとした洋館が目に飛び込んできました。
山の麓は田んぼでしたし。
恐怖と一緒にわくわくするような胸の高鳴りが
やってきました。
中学生の時、再び訪ねんとすべく山に入りましたが、
見つけられませんでした。(消えたとかではなく)
でも、その高揚感は今でも忘れられません。
山奥の廃村にそれを求めてしまうのかもしれません。

その廃村にkbymさんが訪れることを、
日本全国の廃墟廃村廃校フリークが
期待していますぞ、先輩!
チャリでとは言いません、10年振りに訪れてみては?
先輩の素敵な詩と写真で綴って欲しいところです。
Commented by t-r-cub at 2010-01-18 00:22
>>某廃墟ファンさん
廃村探訪はこの時期がベストだそうですね。
蛇や虫の危険も減りますし。寒いけれど。

最後の住人について調べてみましたが…。
うーん、複雑。カレンダー、そういうことか?
うーーーん。

せっかく静けさを手に入れられそうな倉沢なので、
せめてサバゲー集団に荒らされないことを願って。

久しぶりの倉沢で静かな時間を過ごしてみてください。
滑落には注意ですねw
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